西光寺たより 第五号

法味春秋

住職から皆様へ

最近、小型の高圧洗浄機をご寄付いただきました。石やコンクリなどの古い汚れがみるみる綺麗になるので、ついつい掃除してしまいます。参道の石も長年の黒ずみが落ち、施工当時の色合いに戻った感じです。そんな石の垢が落ちる度、御釈迦様のある弟子の話が頭をよぎります。


お釈迦様の弟子に、周利槃特(しゅりはんどく[チューラパンタカ])という者がおりました。この弟子は自分の名前も忘れてしまうほど愚鈍な者で、御釈迦様の教えも、なかなか覚えられません。ある日、お釈迦様に相談すると、「”塵を払い、垢を除かん”といいながら掃除をしなさい」と教えを頂き、5年、10年…と教えを守り毎日掃除をします。そんな掃除をするある日、毎日掃除をする塵や垢が、私にそなわる煩悩と同じであると気がつき、その弟子が悟りを開いた…というお話です。


煩悩とは仏教で三毒
・貪欲([とんよく]過剰に物を求める心)
・瞋恚([しんに]怒りの心)>br /> ・愚痴([ぐち]真理にくらい心)
を指します。
自己中心的な自分と自覚しつつも、変えられない日々…。毎日愚直にコツコツと、これからも掃除に励もうと心に思う自分がいます。